アクティブラーニング

研究の結果20年も前から提示されているラーニングピラミッドというものがあります。


ご存知の方も多いかと思いますが…
グループ討論以上(図では下)をアクティブラーニングと言い、研究結果から20年以上経ちやっと日本の学校教育に少しずつ取り入れられるようになってきました。

これって勉強だけでなくサッカーでも同じだと私は考えてます。

上記の図をインプットとアウトプットで分別すると講義を聴くからデモンストレーションまでがインプットの作業であり、討論から教えるまでがアウトプットの作業となります。

考えれば当たり前なんですが、アウトプットする、アウトプットできるほうが定着率は高いし、アウトプットするために人間は学んでいる。

論語の「学而不思則罔 思而不学則殆」にも通ずるところもあり、学んだところで実践に活かさなければ意味ないし、活躍したいと思ってiいても学ばなければ活躍もできません。

元々サッカーはとてもシンプルな環境でありましたが、その歴史とともに文化や経済に影響を及ぼすようになり環境も変化し、より勝率を上げるため、より良い選手を輩出するため、戦術の研究や能力向上の研究が繰り返されてきました。

目指すものが草サッカーレベルであれば関係ないのですが、競争社会の中、勝ち残っていくためにあるサッカーはもはや学問といっても過言ではなく、学習定着率はとても重要なものとなります。

とはいえ、逆の視点からみると、まだ戦術が発展する前や育成理論が科学的根拠に基づいてない時代において、むしろ選手が置かれていた環境ではアクティブラーニングで能力をあげる方がメインだったと思います。

さて、前置きはこのくらいにして…
勉強もサッカーもアクティブラーニングの方が良いに決まっていますが、アウトプットするにもインプットしたものがないとアウトプットはできません。

「トレーニングはインプット、試合はアウトプット」
また「コーチの話を聞くのはインプット、実践がアウトプット」
これは従来の形といえばそうでしょう。

この上をいくのが
「自主練がインプット、チーム活動はアウトプット」
「自学独学がインプット、チーム活動がアウトプット」
だと私は思います。

しかしながら、自主練もそうですが、自学独学は能動性が必要とされ、受動的自主練、自学独学は結果、定着率が悪い。
アウトプットとインプットを繋げようとする「意思」が低くなってしまうからです。

また、幼少のときからの日頃の習慣からくる脳の成長度も大きく関係してきます。

不思議と…いや…決して不思議ではないんですけど、インプット→アウトプットのサイクルが出来ている子は「聞く力」もしくは「耳を傾ける力」がある。

脳の発育は、情報を脳に送り、蓄えた情報を元に表現することを繰り返すことで成長してきます。故に聞く力がある子は脳の発育が良い。

そして、その成長のサイクルが心地良いもの(脳内分泌液1つであるドーパミンが出ている)であれば、好循環の学びのサイクルを定着することができます。

では、心地良いものを発生させるためにはどうすれば良いか?となるわけですが、一番手っ取り早く、一番大切なのは「コミュニケーション」なのです。

学んだことを評価してもらえる。発揮したことを褒めてもらえる。

得てして、脳の成長スピードが速い子のご家庭は家族間の会話が多く、そして良くされてるなと感心させられる親御さんは、その日お子さんの一日にあったことを引き出すのが上手い。そうやってインプット→アウトプットの習慣を定着させられています。

話は変わり、サッカーの指導の場で私は、何かを伝えた後、聞いてなさそうな子を指名して復唱させます。
まぁ大抵復唱できませんが、事ある事の繰り返しが「耳を傾ける力」を育みます。

次のステップは伝えたことをやろうとしているのか?いわばインプットしたものをアウトプットしようとしているのか?を問います。
やろうとしていない子には、再びコーチは何を伝えていたかを聞き、失敗してもやろうとした子には、やろうとしたことを評価し、成功すれば「ソレだ!」と褒めます。

一番私がブチ切れるのは、そのサイクルの重要さを理解しているのに、やらない、やろうとしないときと、サイクルの重要性を無視して過去培ったものに依存して、その場をやり過ごそうとした時です。
まぁここが難しいところなんですが、人間はプレッシャーや不安から精神を維持するためには自らやってきた過去を肯定しようとしてしまいます。
しかしながら、サッカー脳というものは未来思考でなくてはならず、常に「今までやってきたことは今までのことで、今の自分を構成しているのは確かだが、今は未来の自分を創るために取り組んでいる。」とあるべきだと思います。

脱線した話を元に戻しますが…

昨日U15のトレーニングで選手に伝えたことは、

「今日この日に学んだことは短期記憶として今は残っているだろうけど、目的はそれを自分のものにし、次の学び、次の学びと積み重ねていき成長すること。次の学びの段階で以前学んだことを忘れて”そーいえば、あんとき言われたな”ってなってしまっては成長スピードが遅れてしまう。では、どうしたら今日その日に学んだことを長期記憶に結びつけやすいのか?以前見せたラーニングピラミッドにあったように誰かに教えなさい。親子でコミュニケーションを楽しめる環境であれば学んだことをその日のうちに親に伝えれるのなら良いけどね。まぁ中学生だとなかなかそうはいかないだろうから、寝る前今日学んだことを自分の枕に向って教えてあげないさい。」

と…。

なので、お子さんが床に入り枕に向ってブツブツ言ってても心配なさらずにいてくださいね。(一番伝えたっかのはココ!)

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