アジアカップを観ていていると、つい数年前まではアジアの中堅だった国でも上位の国と対等に戦えるようになっています。
特に守備戦術の強度、練度が高まっていて、グループステージで大差がつくことが無くなっています。
これはIT革命以後、育成メソッドや戦術といったものが手に入りやすくなったことが大きく影響していると考えます。
特に守備戦術は、やるべきことをちゃんとやり続ける集中力とフィジカル的な要素を高めれば、攻撃力をつけるより容易に硬度を高めれますので、国際レベルでの浸透は早い。
サッカー 新しい守備の教科書 優れた戦術は攻撃を無力化させる
posted with amazlet at 19.02.10坪井健太郎
カンゼン (2016-07-25)
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で、こうなってくると強固な守備戦術を打開するためのより強力な攻撃を必要とし、それには個の力を高めなくてはならない。
この鼬ごっこは、中学生以上のどのカテゴリーでも、どのレベルでも常に繰り返されているものなんですけど、この競争を勝ち残っていくために、日本のサッカー少年達にある環境は今までと違ったものになる可能性が高いと感じています。
その要因となるのが
・最近の児童・生徒は色々と多忙
・大きく変化しない教育制度、進学制度、採用体系
・ジュニアユース以降はリーグ戦が主体
・ジュニア世代のビジネス化
・少子化
・大都市一極化
だと思います。
そうなってくると、個の力を高めれる環境はどんどん限られてきて、格差は拡がり、田舎の育成環境でサッカーで成り上がっていくことがとても困難なものになってきます。
今までは、全国どこでもジュニアチームは「育成」を掲げる団体であったでしょうが、この先は「普及」を掲げるセクションが大幅に増えてくると予想されます。
これはサッカーに限らず、多くの分野で起こってくることで、今まで以上に地方都市に生まれた少年が何かに夢見ることが困難な時代へと移っていくでしょう。
まぁ夢を抱かなくっても生きていけるといえば生きていけるのでしょうが、夢を抱いて育成年代を過ごすのか、夢を抱かないで育成年代を過ごすのかでは、人としてのパワーが違いますし、それは国力にも影響していくので、学校教育でも1/2成人式や立志式などがあるのだと思えば、その夢や志が限られたものにならない環境を持続させることが田舎に住む大人の役目ではないかなと…
頑張りましょう!