サッカーを分解していくと「バタフライエフェクト」という要素を捉えなくてはならなくなります。
「カオスでありフラクタル」のカオスの要素のひとつであり、小局での些細な事象が大局に影響してくるといったところではフラクタルにも関係する要素となります。
日本のことわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」もバタフライエフェクト。
「サッカーは何が起こるかわからない」とよく言われるのもバタフライエフェクトによるものです。
何が起こるかわからないからこそ、些細なことを1つ1つ詰めておく必要があります。
守備面での「1mmでも寄せる」とか「笛が鳴るまでプレーを切らさない」とか「抜かれても付いていく」とかもそう。
攻撃面では「最後までスピードを緩めずボールを追いかける」とか「フィニッシュの場面でシューター以外もゴール前に走り込む」とかもそう。
ミスが起こるのが当たり前なスポーツで、他スポーツ同様、メンタルが凄く関わってくるもの、更にはピッチコンディションや気象の影響もあり、攻撃と守備がほぼほぼ連続して繰り返され、試合時間も長く、拮抗する戦いだと「流れ」がいったりきたり…。
昨日、試合終了後、ロシアW杯ベルギー戦を題材にし、子ども達に伝えたのは、
「どうであれ、サッカーをやっておけば後悔する場面はいくつもある。ただ、その後悔がバタフライエフェクトを知ってて、自ら選択し行動に移した結果起こってしまったものなのか、それともバタフライエフェクトを知らずして、選択もぜず行動もしない結果起こったものなのか。同じ敗戦でも、この違いは、君たちの将来を左右する。」
ということ。
もっと理解してもらいたいというところで、選択肢と可能性の幅を角度で説明しました。
「1度の幅は短い距離で考えると些細な幅だが、距離が長くなると、遠いところでの幅はとても大きくなる。それは度数が増えれば増えるほど更に大きくなる。相手の選択肢を1度でも削ろうとしなくては駄目だし、自分達の選択肢を1度でも広げようとしなくては駄目。それはプレーだけの話じゃないのだよ。」と。
子ども達に伝えなかった別の表現をすれば、「不確定なことが多くどうなるかわからないから出来ることは全てやっておくのか、不確定なことが多くどうなるかわからないから些細なことを気にしないでは、将来は大きく変わってくる。」ということ。
観戦に来られた親御さんにとっては、8人制のサッカーはサッカーではない(厳密に言えば、サッカーではないが、サッカーの一部分を切り抜いたもの)。小学生のときの活躍が眉唾もの。ということが、よーくわかる試合だったのではないでしょうか?
余談ですが、運転手をしてくださった山口県少女サッカーの重鎮が帰りの車中「やっぱサッカーは11人制やのー。ボールを触っていないところで何が出来るかが大切じゃ。」とテンションをあげて言っておられたのが印象的でした。