元々選手たちに事あるごとに「成長スピードを上げるには意識が必要だ」と伝えているのですが、その言葉の意味を深く受け止めてくれる子は少なく、昨年末からあの手この手を使って「意識」というもの伝えようとしています。
サッカーはGK以外手が使えないスポーツ
世界最高レベルの選手でもノーミスは有り得ないスポーツ
上手くいかないことが当たり前だからこそ面白く、人々を熱狂させるスポーツ
だからこそ、外的要因が絡まないところでは限りなくミスしないよう能力値を上げなくてはいけないわけで…
能力を上げる作業というのは設定した理想と現実のギャップを埋める作業であり、理想をイメージできないとか、現実を認識できないとかは成長スピードに影響してしまいます。
もちろん、やらされているうちは理想も現実も関係ないのでやはり成長スピードは遅い。
成長スピードを上げるためには自ら意識して取り組むことがとても重要なのです。
そして、意識(意思)をもってしても直ぐに手に入る能力なんてものは少なく、他者を上回るためには、より高く意識(意思)のある経験を多く繰り返すことが必要となります。
しかしながら、意識とは何なのかを認識できない、体感できない子もいるわけで、意識による変化の経験の積み重ねから始める必要がある子もいます。
そうして昨年末から選手に求めていることは
「意識をもって取り組んでなかなか手に入れられないものばかりなのだから、意識だけで変われるものは変えていこう。」
ということ。
で、本日トレーニング開始前に
「先ずはちゃんと挨拶ができるようになろう」
という話をしました。
挨拶は誰でもしようと思えばできます。
でも、多くの人が挨拶の大切さを感じるのは社会に出て、守りたいものができたときに初めてわかるものです。
育成組織では「やれと言われるからやる」「まわりがやっているからやる」だけが多いとことろですが、本日選手に話したのは
「人間社会もサッカーも協力してくれる人、応援してくれる人があって、はじめて自分が求めるものにチャレンジできる。だったらより協力してくれる人、応援してくれる人を増やすべき。」
という前提をもとに
「挨拶というのはコミュニケーションの入口であり、入口という第一印象はマイナスに働けば、仮に素晴らしい人間であってもその印象を覆しプラスに働くまでに至るには、平均で10回はその人とコミュニケーションを取らないと与えたマイナス印象は取り戻せない。協力してくれる人、応援してくれる人がより増えた方が良いのに、第一印象のお陰で多大な時間を要してしまうのは何とも勿体無いではないか!挨拶はやらねばならないものではなくて誰でもない自分のためにやる行為なのだ。」
と伝えました。
その後、アップを始めたとき
「声が小さく盛り上がりにかけるなって俺が印象もったらトレーニングメニューどうなると思う?人間感情の生き物だからね。」
と小言を言ったら、ここ最近になく大きな声を出していました。
余談ですが、ちゃんと挨拶するというのはメンタルトレーニング上とても重要なことで、特に朝の挨拶は、その1日を前向きに充実したものにするためにとても大切です。
親御さんもお子さんの成長のために、ご家庭での朝の挨拶は清々しく交わされることをオススメします。
親御さんの意識(意思)だけで変えることができることで、お子さんの成長に大きく影響を及ぼすことです!