動く迷路

サッカーを言葉にする。

とても大切なことです。

「1つのボールでゴールを奪い合う競技」とも言いましたが、もっと具体的に何をしているのかを指導者は言語化しなければなりません。

最近では、「守備は動く迷路を作って相手チームが持ってるボールをゴールに近づけないようにしボールを奪うこと。攻撃は相手が作ろうとする動く迷路を攻略しゴールまでボールを運ぶこと」と表現します。

トラジションの話をすれば、相手迷路がより強固なものを準備する前に最短ルートでゴールに近づければ良いし、相手が自陣ゴールに進もうとする前に、より強固で複雑な迷路を作ってしまえば良いという話です。

「ボールをゴールに近づけるためには動く迷路を攻略しながらゴールまでのルートを作らないといけなし、幾つかあるルートを選択しなければならない。」

「守備時に迷路を作ったとしても薄い壁なら突き破られるかもしれないので、突き破られないよう2枚重ねで厚く強固なものを作る必要がある(チャレカバ)。そうすると壁が無いところが生まれてしまったりするので、そこを突かれようとしたら、すぐさまそこに厚い壁を作らなければならない(スライド)。ボールを奪うためには相手が進めるルートを消しながら袋小路を作れば良い。」

ここでとても重要な概念なのは、サッカーはチーム対チームの競技ということ。

戦略的に個の壁を突き破る強さを使ったり、一人でも厚く強固な壁を作ったりはできるけど、それでもチーム対チームの勝負なので、ゴールまでのルートを作るのも、ゴールまでのルートを潰し、袋小路を作るのも、チーム全員でやろうとしないと成り立たないのです。

そして、オールマイティーな迷路も無いし、オールマイティーなルートもない。

レベルが高くなればなるほど、(トラジションの遅さも含め)ミスの突きあいになってしまうわけです。
※但しセットプレーは、迷路の設置と迷路の攻略の瞬間的な駆け引きで、その結果が生まれます。

では、このチーム対チームの戦いの中での個の力は何なのかといえば

攻撃時
①迷路攻略のルートを見つける力
②攻略ルートの中継点を作る力
③中継点でボールを受ける力
④自分が作った中継点から味方が作った迷路攻略に有効な中継点にボールを運ぶ力
⑤相手迷路の壁を突き破る力
⑥ボールをゴールに入れる力

守備時
①突破できない壁を作る力
②袋小路ができたときにボールを奪う力
③隣の壁が壊されそうになったときに直ぐさま壊れないように厚みを作る力
④味方と協力して袋小路を作る力
⑤一人でも袋小路を作れる力
⑥相手がルートを変えたときに迷路の場所を変えることができる力

となるかなと思います。

そして、ここでとても重要な要素として時間があります。迷路の壁をつくるのは人間であり、ルートの中継点をつくるのも人間であるということ。人はその速さには限界があり、秒速12m以上では動けないということ。また、秒速12mの前に「認知→判断→実行」に時間を要してしまいます。

秒速11mに近づけることも大切な個の力になりますし、「認知→判断→実行」の時間を短くするのも個の力になります。

更に、認知、判断、実行には精度が求められます。

このように言語化されたものを理解すると、我が子の力は何が乏しく何が秀でているのか、我が子のチームは何が乏しく、何が秀でているのか感じ、観戦がまた違ったものになるかもしれませんね。

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