「サッカーは寸足らずの毛布だ。足下にかければ上半身が寒い、頭からかぶると足が出る」
これは1950年代にブラジル代表で活躍したジジという選手の言葉です。
「動く迷路の壁の厚さ」の話と同じ理由です。
1手を打つにあたり、必ずウィークポイントが生まれてしまう。これもまた表裏一体なんですよね。
「サッカーにはインテリジェンスが必要だ」とも良く言われます。
「寸足らずの毛布」だからこそ、迷路攻略にインテリジェンスは有効なのです。
では、サッカーにおけるインテリジェンスとは何なのか?
言語化すると「押して駄目なら引いてみろ」であったり「遅出しじゃんけん」なんだと思います。
ついつい、斬鉄剣を作えるプレーヤーを求めたくなりますが、斬鉄剣にも切れないものはいっぱいあるってわけです。
「押して駄目なら引いてみろ」の思考のもと「遅出しジャンケン」のスキルと出し続ける集中力と体力があることが、サッカー選手に求められることかもしれません。
近年では、「出さんと負けよ」でのジャンケンの手を出すスピードがかなり速くなっているようですけどね…